水性塗料中の総揮発性有機化合物の分析
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水性塗料中の総揮発性有機化合物の分析について
従来の塗料は、油性塗料として主成分に溶剤系のものが使用されていました。しかし、溶剤系塗料に含まれる揮発性有機化合物(VOC)が光化学オキシダントやSPM(浮遊粒子状物質)の原因になり、健康被害も懸念されることから、水性塗料が普及しました。
環境負荷の少ない水性塗料ですが、数%程度のVOCを含んでいる場合があり、塗料を乾燥する際に水の他にVOCが揮発します。そのため日本塗料工業会では、水性塗料中の総揮発性有機化合物の目標基準(暫定値)として、1%以下としています。
有害性のリスクを低減し、環境や人の健康に配慮するためにも、水性塗料中の総揮発性有機化合物の分析を推奨いたします。
当社では、水性塗料中の総揮発性有機化合物の分析の実績がございます。
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分析項目
項目名 |
基準※ |
分析方法 |
総揮発性有機化合物 (トルエン換算) |
1%以下 |
加熱脱着-GC/MS法 |
※日本塗料工業会 健康リスクに対する建築用塗料の目標基準(暫定値)
分析方法
総揮発性有機化合物の量は、JISの定義に基づき、n-ヘキサンからn-ヘキサデカン
までの範囲で検出されたピーク面積の総和をトルエンに換算して求めます。