絶縁油中PCB分析
-PCB簡易測定法対応 微量(低濃度)PCB検査機関-
納期:通常5営業日(試料到着の翌日から5営業日で報告書を発送いたします)
特急4営業日(別料金)
注)営業日とは、土日、祝祭日及び、当社が特別に定めた休日を除いた日になります。
注)納期は検体数により変動致します。
電気機器中の絶縁油中PCB検出状況
1990年以降製造の電気機器でも絶縁油の交換等が原因と思われるPCB検出事例があります。
そこで、環境省・経済産業省では、PCB混入の可能性を完全には否定できない場合には、PCB混入の可能性の有無について確認することとしています。
下記は当社で分析した結果の一部を年代別にまとめたものです。
製造年 | 国内状況 | 検体数 | ||||
濃度(mg/kg) | ||||||
PCB製造 | 再生絶縁油 | 電気機器出荷時の PCB混入の可能性 |
0.1未満 | 0.1以上 0.5以下 |
0.5超 | |
~ 1953年 |
なし | 製造あり | なし | 35 | 5 | 7 |
1954年 ~ 1972年 |
あり | 製造あり | あり | 1857 | 838 | 1865 |
1973年 ~ 1989年 |
なし | 10809 | 2174 | 3454 | ||
1990年 ~ 2002年 |
なし | 製造なし | 低い | 4305 | 40 | 16 |
2003年 ~ |
なし | 非常に低い | 318 | 2 | 0 |
PCB混入はないと判断されている1990年以降に製造された電気機器であっても1.3%程度PCBが検出されています。
(当社分析結果:簡易測定法マニュアル2.1.2で分析を行った2010年1月~2011年12月測定分25.726検体より)
電気機器製造時に、PCB混入はないとされている電気機器
- 1953年以前に製造された電気機器 (PCB国内製造がないため)
- 1990年以降に製造された電気機器 (再生絶縁油の製造がないため)
電気機器製造時に、
微量のPCBが混入した可能性がある絶縁油を使用した電気機器
- 1954年から1989年の間に製造された再生絶縁油※1を使用した電気機器
- 1954年から1989年の間に製造された新油絶縁油で、再生絶縁油と製造ライン、貯蔵タンク、 タンクローリー等が共用であった新油絶縁油※2を使用した電気機器
電気機器製造後の保守等における油入替え、つぎ足し等において、
微量のPCBが混入した可能性のある絶縁油を使用した電気機器
- 1989年以前に製造された電気機器で、上記※1、※2、又は※2で1990年以降も流通し、保守等に使用された新油絶縁油※3を油入替え、 つぎ足し等において使用された電気機器
- 1990年以降に製造された電気機器で、※3を油入替え、つぎ足し等において使用された電気機器
※ PCB濃度が0.5mg/kgを超えた場合には、PCB特別管理廃棄物となり2027年3月31日までに自ら処分するか若しくはPCB処理業者へ処理を委託しなければなりません。
※ 上記データは当社での分析結果をまとめた資料であり、電気機器へのPCB混入状況との照らし合わせを行ったものではありません。